工場 超レア 状態、音、感度良し 変わり種 ジーガム202

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77年発売、定価¥20800。殆ど同時期に三菱はジーガム505も発売して居ます。505はBCLラジオとしては知る人ぞ知る名機の様ですが、デザインが拙く小生の評価はイマイチ。ジーガムのBCLではその前の404がデザイン面での小生の許容限度で505は単に異様にみえます。さてこのモデルですが、発売時期から見てBCLラジオのピークは過ぎつつあったと思います。それでもこのサイズ(クーガ115並です)と価格から考えて最低でもSWを入れた3バンドになりそうな物ですが、単なる2バンド。その代わりプリセットチューニング機能のついたAMがついています。このプリセットが非常に面白い仕組みで他に類を見ません。中にAM専用のバリコンが有り、プリセットのボタンを押すとチューニングノブに直結したクラッチが内部のギアを入れ替えてプリセット専用のバリコンを回す様になって居ます。今日でこそ放送局のプリセットは当たり前の様になりましたが、ラジオ黎明期から長い間選局せずとも希望の局が聴けると言うのはラジオ視聴者の見果てぬ夢の一つで、小生も両手に余る位多種多様のプリセット機構を見て居ますが、このモデルの方式は初めてです。他にも12cmと5cmの2ウェイスピーカーで、2アンプ構成、さてはマルチアンプで高音、低音を分けて駆動するのかと思ったのですが、スピーカーは単にコンデンサをパラに入れた単純な2ウェイ。内部には通常のパワートランジスタを使ったアンプとパワトラを使ったアンプが付いて居ますが、後者は単にマイクの拡声機能用の様です。総じてこのモデルはBCLファン向けは505に任せ、それ以外の音楽ファン向けを狙って音と使い易さを狙ったモデルだったかと思います。実際に音は相当に良く、感度も高く、AMプリセットもスムーズです。但し、それだけの為に¥20800も出費する若者が多かったとは思えず、殆ど鳴かず飛ばずで終わったモデルでしょう。発売時超不人気だったので今は超稀少モデル、更に動作品は非常に少ないと思います。オークションでもツマミ3箇所欠品、動作せずのジャンク乍ら最初から高値での出品、競合もある状態でした。ツマミは形の似た物を他社モデルから流用、FM、AM共に良く受信し、高音質ですが、ボリューム部分の基盤の何処かに接触不良が有り、偶に動作不安定です。電池、ACコード付。ラジオファンなら是非どうぞ。

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