工場 M3466●江戸明治和本等>〈音曲〉商売往来[音曲商売往来]

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●江戸明治和本●〈音曲〉商売往来[音曲商売往来]【判型】半紙本1冊。縦225粍。【作者】竹本染太夫章直作。浪花某序。【年代等】宝暦12年4月刊。[江戸]鱗形屋孫兵衛ほか板。【備考】分類「往来物」。堀流水軒作・元禄7年刊『商売往来』の本文に浄瑠璃の節まわしを施した往来。本文を浄瑠璃本風に大字・5行・付訓で記し、節付けを付す。浄瑠璃の稽古をしながら、商売の基本語を習得させようとした異色の往来で、謡本の形式で諸知識を綴った享保8年刊『便用謡』と同様の趣向である。なお『商売往来』は、「凡、商売持扱文字、員数、取遣之日記、証文、注文、請取、質入、算用帳、目録、仕切之覚也…」で始まり「…恐天道之働者、終富貴繁昌、子孫栄花之瑞相也。倍々利潤無疑。仍如件」と結ぶ文章で、商業活動に関する(1)商取引の記録文字等、(2)貨幣名、(3)商品、(4)商人生活の心得の4分野について記した往来。特に(3)商品が占める紙幅が大きく、しかもその殆どを類別の商品名(語彙)の形で掲げるのが特徴。その内訳は、被服73語、食品・食物23語、家財・家具・雑具70語、薬種・香料45語、武具38語、動物(主として魚介)43語、その他4語となり、合計296語を収録。日常に必要な商品名を列挙するため、結果としてこの分野は生活関係語彙集としての役割も果たしたと思われる。最後の商人心得は、勤勉・正直・節倹の諸徳に重点を置いて諭しており、商人のみならず四民に通ずる教訓となっている。こうした内容上の特徴から、本往来は都市ばかりでなく農山漁村の子弟にも使われ、江戸後期より明治前期にかけて、数百の版を重ねたほか、幾多の類書や亜流書を生むなど、著しい流布を遂げた。★原装・題簽付・概ね美本。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。宝暦板は他に所蔵無し。◎この商品はメルカリ「和本倶楽部」と個人HP「往来物倶楽部」のみで販売しているものです。それ以外のショップは全て詐欺です。ご注意ください。

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